「愚痴を言う人」は避けるべし
人生において人間関係は取捨選択できるものではなく、人と接することの難しさを痛感します。他人を変えることはできませんし、自分で「選んだ」人間から交流を断たれることだって当然あります。
ただし、ほかでもない自分を守るため、極力避けるべきタイプは存在します。そのひとつのパラメータとして、「愚痴」があります。
愚痴が出るのは、承認欲求を満たすため
愚痴というのは、愚痴対象者がいない場で、他人に悪口を伝えることです。そもそも愚痴を話すのはどんな心理状態なのでしょうか。
相手の行動が間違っているとき?少し違います。相手の行動に愚痴を言いたくなっても、それを面と向かって本人へ言う人もいれば、さっさと忘れてしまう人もいるわけで、万人が愚痴を吐くわけではないのです。他人へ「悪口」を伝える、という形をわざわざ取るのは、「あなたの言うとおりだ」という言葉を引き出したいため。つまり、自己顕示欲が強く出すぎた結果です。
自分と相手を比較してしまっていて、自分のほうがより優れていると見せるために相手を下げたいという心理からで、わざわざ本人がいない場面を選ぶので、本当は自分にあまり自身がないのでしょう。頻繁に愚痴をいう人はあなたからの承認を求めているだけで、あなたを大切に思っているとは考えにくいので、できるだけ距離を取ったほうがよいかもしれません。
愚痴に寄り添ったほうがいいケース
ただし、「愚痴」はあくまでも判断軸の一つ。距離を置く指標にもなりますし、じっくり話を聞く指標にもなります。愚痴をいう=付き合いを断ったほうがいい、という方程式は成り立たないのです。
特に、普段は愚痴を言わない人がぽろっと愚痴を吐いたときは、むしろ本人が限界を迎えていて、つらい感情を処理しきれていない可能性があります。そういう時にはじっくりと話を聞いてあげて、再び愚痴をいわなくてもやっていけるような精神状態に戻れるよう手助けができることもあります。