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大人になってからの兄弟姉妹の関係

大人になっても関係性は大きく変わらない

家族はかけがえのない存在とはいえ、兄弟姉妹とは必ずウマが合う・合わないが出てくるものです。
アンケートによれば、兄弟姉妹と仲良くしていると回答した人は全体の70%という結果が出ており、残りの30%は「中が良くない」と回答しています。

大人になってから仲が悪い兄弟同士というのは、子供のころから何らかの諍いがあったことが多いものです。
兄弟同士が中が悪くなる背景としては、親の接し方に不公平感を抱いていた、あるいは兄弟の方が成績がいいのでコンプレックスを持っていたなどといった原因が考えられます。
また、長男・長女として生まれてチヤホヤして育ったのに、弟や妹ができたとたんに親の関心がそちらに行ってしまい、子供ながらに嫉妬心を抱いたというケースも消して少なくありません。

子供がこういった複雑な気持ちを抱く場合、親のほうにも責任があることが多いものです。
例えば、「あなたはどうしてそうなの。〇〇ちゃんを見なさい。あなたより小さいのにきちんとできてるでしょう!」などと言った叱り方をしてしまうと、子供は弟や妹に対して反感を持ってしまうことにもなりかねません。
つまり、親の言動が兄弟の間の不仲を作ってしまっていることも十分にありえるのです。
姉妹などの場合には、一方が美人でもう一方の女の子が普通の器量だとすると、やはり仲がしっくり来なくなってしまうこともあります。

仲良くできない場合の対応

兄弟や姉妹が仲良くできない場合には、大人になってからお互いに本音を打ち明けてみるのもいいかもしれません。
子供というのは親がそれぞれの子供に接する態度から物事を判断しがちなので、弟だけがいつも褒められていてコンプレックスになっていた兄でも、弟ととことん話し合うようにすることで気持ちが通じることもあります。

2人で話し合う時には、昔のことはできるだけ持ち出さないようにしましょう。
自分が傷ついている部分を思い返すことによって、さらに傷が大きくなってしまう心配がないわけでもありません。
子供のころにできた傷というのは、大人になったから癒えているというわけでもないのです。

結婚したり子供を持ったりして生活環境が変われば物の見方も変わり、兄弟に対する考え方が変わることもありますので、長い目で付き合いを続けることが大切です。
どうやってもうまくいかないような場合には、兄弟姉妹を他人として扱ってみるのも一つの方法です。
「夫婦は他人の始まり」という言葉があるように、家族というのは身近なようでいて本当はどんな性格なのかがわからないことも多いものです。
「兄弟なんだから言わなくてもわかる」といった過信が不仲につながることもありますので、気をつけましょう。